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『第伍回 期間限定海域:AL作戦/MI作戦』-MI作戦-ミッドウェー海戦-夜戦の検討

夜戦の検討

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探照灯に照らされる米海軍の重巡クインシー (第一次ソロモン海戦)

 軽巡洋艦長良に移乗した南雲中将は、日本時間6月5日午前8時28分(現地時間6月4日11:28)に筑摩偵察機から「敵は北東90浬」の報告を受けて水上戦闘を決意し、午前8時53分に「今より攻撃に向かう、集まれ」と攻撃命令を出します。日本軍三空母炎上の報告を受けた連合艦隊旗艦大和の艦橋は雰囲気が一変し、黒島亀人先任参謀は涙を浮かべてテーブルを叩きます。山本五十六長官は渡辺参謀と将棋を指している時に「赤城、被爆大、総員退去」という報告を受け「ほう、またやられたか」「南雲は帰ってくるだろう」と呟くと将棋を続けています。この時、連合艦隊主隊は濃霧の中で戦艦「長門」が行方不明になるなど混乱しており、焦燥が募ります。
 午前9時20分(11:20)、山本五十六長官はGF電令作第133号で輸送船団の一時北西撤退を命じ、同時にアリューシャン方面に投入されていた第二機動部隊(角田覚治少将、空母:隼鷹、龍驤)に対し、第一機動部隊(南雲機動部隊)に合流するよう下令します。両艦隊の距離は遠く合流は9日以降となる見込みであり、宇垣纏連合艦隊参謀長は空母を分散させたことを後悔しています。日本軍攻略部隊(第二艦隊)の近藤信竹中将は、これを受けて占領隊(日本軍輸送船団)に北西退避を命じ、栗田健男の支援隊(第七戦隊)に合同するよう命じます。同時刻、南雲中将も各艦に「昼戦をもって敵を撃滅せんとす」と伝え、第八戦隊(利根、筑摩)は魚雷戦の準備を整えます。
 午前10時、山本長官はGF電令作第156号で第二艦隊に以下の命令を伝えます。
1 敵艦隊攻撃C法をとれ(全兵力を集中し、敵を撃滅する)。
2 攻略部隊は一部の兵力を以て、今夜ミッドウェーの陸上軍事施設、航空基地を砲撃破壊せよ。
3 ミッドウェー、アリューシャン群島の攻略を一時延期す。
 山本長官の命令により、近藤信竹中将は第七戦隊(熊野、鈴谷、三隈、最上)にミッドウェー島へ向かうよう命じ、同時に南雲機動部隊と策応してアメリカ軍機動部隊に夜戦を挑む方針を示します。連合艦隊は、ミッドウェー基地のアメリカ軍航空兵力が使用可能かどうか、南雲部隊に確認しています。長良では空母飛龍が米空母2隻を撃破したという連絡が入り(ヨークタウンを2度攻撃したことを誤認)、草鹿参謀長は希望を抱きます。夜戦を企図しつつ北上中の午後2時5分(17:05)、飛龍の被弾と炎上により、アメリカ軍機動部隊とミッドウェー基地航空隊制空権下での水上戦闘は困難と南雲中将は判断、草鹿参謀長によれば「万事休す」でした。
 昼戦による水上戦闘の勝算が無くなりました。一旦西方に反転し、改めて夜襲を企図します。草鹿参謀長は「レーダーもなく、駆逐艦も少なく、望みのない夜戦に一縷の望みをかけて、当てもなくただ走りまわっていた」と回想しています。宇垣参謀長は戦艦や重巡洋艦から水上偵察機を発進させて索敵を行わない南雲司令部を「消極的、退廃的」と批判していますが、空母4隻を目前で失ったからには当然の反応だろうと理解も示しています。近藤中将の第二艦隊は軽空母瑞鳳を有しており、米艦隊に積極的に戦闘を挑む方針を示します。炎上日本空母を護衛していた第四駆逐隊司令有賀幸作大佐(後に、戦艦大和艦長)に至っては「敵機動部隊接近すれば刺し違えよ」と配下駆逐艦に下令しています。
 午後2時13分(17:13)、筑摩の2号偵察機は、甲板に損傷なく傾斜停止したエンタープライズ型空母を発見し、周囲の護衛艦艇が空母をその場に残して東に去ったと報告します。南雲司令部は、飛龍第一波攻撃隊(小林隊)が爆撃を行った空母(ヨークタウン)は既に沈没・飛龍第二波攻撃隊(友永隊)が雷撃した空母(ヨークタウン)は漂流と判定します。1時間後、筑摩2号機は米空母1、巡洋艦2、駆逐艦4発見を報告、続いて米空母1隻の存在を報告します。先任参謀の大石保中佐が長良の夜間触接機を敵部隊に触接するように進言し、他の幕僚は懐疑的でしたが、南雲司令はその案に同意します。筑摩2号機は重巡洋艦筑摩を通じ、南雲司令部に対し「炎上米空母の後方に、更に米空母4隻を発見」と報告します。南雲司令部では「まさか」という声が上がりましたが、やがて偵察機の報告を信用します。戦闘詳報には「南下中順次にこれ等の敵を発見せるものにして同一部隊ノ重複ナキ事確実ナリ」と記録され、南雲中将は「敵航空母艦の予想外に優勢なるを初めて知れり」と驚いています。
 午後4時15分、山本五十六長官と宇垣纏参謀長は南雲部隊に対し、GF電令第158号で以下の命令を伝えます。
1 敵機動部隊は東方へ避退中にして、空母は概ねこれを撃破せり。
2 当方面連合艦隊は敵を急追、撃滅すると共にAF(ミッドウェー島)を攻略せんとす。
3 主隊は6日午前零時、地点フメリ32に達す。針路90度速力20ノット。
4 機動部隊、攻略部隊(7戦隊欠)および先攻部隊(潜水艦隊)は速やかに敵を捕捉撃滅すべし。
 午後5時30分(20:30)、山本長官はGF電令159号にて伊168号潜水艦に対し「伊168潜水艦は2300迄AF(イースタン)島航空基地の砲撃破壊に任ずべし。同時刻以降は第七戦隊(栗田少将)が砲撃の予定」と告げ、ミッドウェー基地を夜間砲撃するよう命じます。  南雲中将は山本長官の敵情判断が間違っているとみて、午後6時30分(22:30)、機動部隊機密第560番電において筑摩の2号機の「空母5隻」発見とミッドウェー基地航空隊の活動を伝達します。南雲中将は続く午後7時50分(22:50)の電信で「GF電令作第158号に関係し敵空母(特空母艦含むやも知れず)は尚4隻あり」と、日本軍空母全滅を報告します。
 しばらくして、山本長官より、第二艦隊司令官近藤信竹中将に赤城と飛龍を除く機動部隊戦力の統一指揮を任すという命令が届きます。南雲部隊第八戦隊は第二艦隊と合流し、アメリカ軍と戦闘を継続したい旨を伝えています。
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